@やる気がない
「やる気が出ない」「うちの子はやる気がない」と聞きますが、あれは勘違いです。
勉強のできる頭のいい子でもやる気がない子がほとんどです。
でも彼らは、「勉強面倒だなぁ」→「でもやらない訳にもいかないしなぁ」→「仕方ないからやるか」と勉強をやります。勉強をやり始めると自然とやる気が湧いてきます。
勉強をしている子たちはやる気があるわけではなく「勉強を始められる人」なんです。
A公立中学校の偏差値50と高校の偏差値50
高校生以上は理解していると思いますが雲泥の差です。
公立中学校は学区で分けられた生徒が通うランダムな集団です。
高校は公立にしても私立にしても高校受験を経て、自分と近しい実力を持った集団です。
自分と近しい実力者たちがいる中で平均を取るということは非常に難しいです。
B平均点は真ん中
平均点は真ん中ではありません。真ん中の値は「中央値」というやつです。
よく聞くのが「平均より高いのに順位が真ん中より低い」というものです。全然在り得る話ですので、点数を見るときはと平均値と中央値の両方を見ましょう。
模試ラッシュのこの季節。よくあるのが「E判定だから志望校変える!」というもの。
大手の河合塾の模試を例に取って話をすると、まず初めに言わせて欲しいのがこの合格判定の正式名称は「合格可能性評価」。各ランクの受験者数は均一ではない。つまり偏差値トップ20%がA判定という訳ではないのだ。判定は、A判定なら合格率80%以上、B判定65%、C判定50%、D判定35%、E判定20%以下という風に合格の可能性を示している。
そして受験生の約60%が「E判定」が付く。だがこれを聞いて安心してはいけない。E判定でもD判定に近い判定なのかE判定の下の方なのかを自分の結果をよく見て欲しい。
そしてA判定を取っている生徒も5回に1回は落ちる可能性があるということを忘れないで欲しい。
Eだろうが何だろうが、まだ僅かに時間はある。勉強に疲れてきたころだと思うが少しだけ踏ん張ってもらいたい。
高校受験生も大学受験生もこれからの模試の結果は、春や夏と違う意味合いを持ってきます。
前回、前々回よりも点数や偏差値を上げていき結果を出さねばならない時期になりました。
模試直前の今、何をした方が良いのか?
模試の形式に似た問題を解きましょう。そして解く中で意識して欲しいのは時間配分です。大問ごとの配分はもちろん、理想の時間配分、最悪な時間配分の両方を想定して解いてください。見直しの時間も考慮して解いてください。
今の時期、基礎の確認なんてものをいちいち挟む必要はなくなってきているはずです。大丈夫です。応用問題は基礎と基礎の複合です。基礎の確認は応用問題をやりながらできます。
基礎の確認で時間費やすよりも応用問題に時間を費やしましょう。