個別指導塾ノーバス県庁前通り校の高木です。
高校生1年・2年のある時期に、急に数学ができなくなる人が増えます。
「中学までは数学が得意だったのに…」
「授業を聞いていても、何を言っているのか分からない」
「テスト前に勉強しても点数が取れない」
「ちゃんとやっていたのに、できなくなった」
など、本人の実力不足ではなく、分からなくなるケースも多くあります。
高校数学には「急に分からなくなるタイミング」が存在します。
個別指導塾ノーバスは個別指導のため、そういったお問い合わせを特に定期試験後に多く頂戴します。
小学校の算数や中学数学は、
「計算手順を覚える」「公式に当てはめる」
この二つができれば、テストでは高得点でした。
しかし、高校数学では
「なぜその式になるのか」
「どう考えて立式するか」
「条件をどう活用するか」
が求められます。
「公式」は覚えられても、使いどころが分からなくなる。
ここでつまずく生徒が多いのです。
対策として
・問題文を読んで「どう考える問題か」方針を立てられるようにする
・解説を読んで、なぜ「そう考えたのか」を納得する
学年が上がれば上がるほど、また難関大学の入試問題になればなるほど、「どう考えるか」が重要になってきます。
共通テストでは、さまざまな考え方からのアプローチがされています。複数の解き方も見ておきましょう。
数学は積み重ねの教科と言われますが、英語と違い分野が分かれています。
かけ算の原理を理解できていても、九九を身に付けていないと、割り算をスムーズに解くことは難しいです。
7の段だけでも抜けると、割り算の正答率は極端に下がるでしょう。
2次関数であれば因数分解と平方完成、三角比であれば三平方の定理。
直前の内容が身に付いていないまま(もしくはうろ覚えのまま)次の単元に進むと、全く解けなくなります。
対策として
・今の単元だけでなく、前の単元に戻って確認する(自分でやるのは大変ですが)
・間違えた問題を見直し、「どこが原因か」を探す
分野によりますが、1対1の個別指導のような環境で、必要なところまで戻ることが効果的です。
数学だけでなく、英語や古典にも言えることですが、高校は授業が速く、予習・復習の量も多いため、「分からないまま次へ」が起きやすいです。
その結果、Aのように前の単元が理解できていない・身に付いていないまま進んでしまいます。
特に、病欠・行事・部活が忙しい時期をきっかけに、一気に分からなくなることがあります。
対策として
・日頃から予習・復習を行い、勉強習慣をつける
・分からないところ・できていないところをそのままにしない
ノーバスでは、自習室に来る日を決めて勉強習慣をつけています。
受験生になる前に、勉強習慣は身に付けておきたいですね。
中学の時に、授業や塾に通い、ワークを1周し、テスト前にまとめて勉強していた人ほど、高校になって苦労している印象です。
理解力や地頭がそこそこ良く、中学までは何とかなっていた生徒ほど、高校生になると
演習力不足
解き直し不足
復習不足
勉強不足
になりがちです。
対策として
「分かったつもり」をなくす
「分かる」だけでなく「できる」まで演習する
1日30分でも良いので、数学・英語に触れる
スポーツでは、理解しても練習しなければ試合で使えません。
数学も同じです。日頃からしっかり練習しましょう。
早めに対処しましょう。
分からない期間が長くなればなるほど、苦手意識が強くなり、自信を失いやすい教科です。
取り返しがつかなくなる前に、手を打つことが大切です。
どんな高校でも、高2までは数学を学ぶことがほとんどです。
数学が急に分からなくなるのは、珍しいことでも、恥ずかしいことでもありません。
(もちろん、私も大学の数学の教科書を読んでも、まったく分かりません)
大切なのは、できない原因を知り、正しい対策を取り、一人で抱え込まないことです。
今回のテストを見直し、学年末テストや実力テスト・模試に向けて、年末年始を有効に使って頑張りましょう。
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